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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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斗母元君
トボゲンクン
道教
司命の神、北斗星の母
 北斗七星の母とされている道教の女神。北斗星君と同じく、人間の運命を左右し、寿命を管理する神である。斗母娘々ともいう。
 昔、龍漢に周御(しゅうご)という国王がいたが、その妃の紫光夫人が斗母元君だという伝説がある。それによると、紫光夫人は早くから聖子を産んで天地を補佐したいという大願を持っていた。ある春の日、金蓮の咲き満ちた玉池のほとりで裸で沐浴していたところ、不思議な感覚を覚え、やがて9人の子供を生んだ。その最初の二人が天皇大帝、紫微大帝(北極星)となり、残りの7人がそれぞれ貪狼(どんろう)星、巨門星、禄存(ろくぞん)星、文曲星、廉貞(れんてい)星、武曲星、破軍星という北斗の七星になったのだという。
 仏教の魔利支天(まりしてん)が道教に引き入れられた神であり、人々の困難を西天魔利支天大聖となって救うともいわれる。中国東北部や河北省などでは、斗母を子授けの女神として祀る習慣もあり、人々に崇拝されていたという。
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