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南岳魏夫人 |
ナンガクギフジン |
道教 |
神仙・上清派の開祖 |
道教上清派の開祖とされている女神仙。南岳衡山(こうざん)の支配者ともいわれ、紫虚元君(しきょげんくん)とも呼ばれる。
もとは魏華存(ぎかそん)(251~334年)という名で、西晋の司徒魏舒(ぎじょ)の娘として山東省に生まれたと伝えられている。若いときから『道徳経』などに親しみ、胡麻散などの長生薬を服用し、神仙術に打ち込んだ。
結婚後に河南省に移り二男をもうけたが、子供が成長すると斎室を建て、家族と離れて修道生活に入った。
288年12月16日、ついに神々が降下してきて、『上清経』などの経典や道法を授けられた。83歳のときには東華帝君から仙薬を与えられ、その薬を飲んで尸解(しかい)して昇天し、天界で紫虚元君に封じられ、南岳衡山を支配するようになったという。
また、それから30年後に茅山(ぼうざん)の楊羲(ようぎ)、許穆(きょぼく)のもとに降霊し、上清派の諸経典を授け、これによって上清派が始まったのだという。 |
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