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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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南極老人星
ナンキョクロウジンセイ
道教
長寿の神
 南極の空にあって、人間の寿命を司る星を神格化した神。二十八宿のうち東南の角(かく)と亢(こう)のことで、寿星(じゅせい)ともいう。寿星は七福神の一人の寿老人のこと。古来、天下泰平のときにのみ見えるとされた星で、歴代の皇帝は寿星壇を作ってこの星を祀り、民衆は幸福と長生を祈った。
 不自然に長いはげ頭で、やさしそうな微笑を浮かべ、蟠龍丈(はんりょうじょう)という杖を持ち、白鹿に乗っているという特徴がある。蟠龍丈には霊芝(れいし)(長寿になるきのこ)や仙人になれる草がぶら下がっている。
 また、大酒飲みでもある。1063年、奇妙な老人が北宋の首都・開封に現れたので、仁宗皇帝が宮殿に招いた。と、老人は出された酒を七樽も平然と飲み干し、いずこともなく立ち去った。その翌日、天文台長官が、「昨夜、寿星が帝座(皇帝の星座)近くで見えなくなった」と報告した。つまり、この老人こそ南極老人星だったのだ。
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