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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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南斗星君
ナントセイクン
道教
生を司る星座神
 南斗六星を神格化した道教の神で、人間の生を司る。南斗真君とも呼ばれる。北斗星君が人間の死を司る恐ろしい神であり、人間に暗運をもたらすことから、人間に明運をもたらす神として南斗星君が作られたのだという。
 東晋時代の短編小説集『捜神記(そうしんき)』にこんな南斗星君の性格を表す話がある。ある青年が易者から若死にすると予言され、大慌てで南にある桑の木の下で碁を打っていた南斗星君と北斗星君に頼みに行く。青年は肉や酒を振舞って精一杯二人をもてなすが、北斗星君の方は無愛想で青年の頼みを聞こうともしない。と、そのうちに南斗星君が北斗星君をとりなし、人間の寿命を書き付けた本を開いた。そして、青年の寿命が十九となっていたのを、ちょっとした記号を書き加えて九十にしてくれるのである。
 北斗、南斗のほか、中国では五行思想の影響で東斗、西斗、中斗という実在しない星宿も立てられているという。
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