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甯封子 |
ネイホウシ |
中国神話 |
神仙 |
黄帝の時代に陶正(とうせい)(陶器製造を司る長官)だったとされている中国神話中の神仙。
『列仙伝』によると、陶正となった甯封子のところにある神人が来て、窯(かま)の火を調節して五色の煙を出す法を伝授した。その後、甯封子は薪を積んでみずからの体を火に焼いて昇天したが、燃え後の灰の中に骨が残っていた。人々がこの骨を甯北(河南省)の山中に埋めたので甯封子と呼ばれたという。
別な伝説では、甯封子は四川省の山にいたという。ここで、黄帝が甯封丈人から道を伝授されたので、この山は丈人山と呼ばれるという。また、甯封子は火に焼けた土が固いのを発見し、陶器を作る道理を悟り、黄帝の陶正になった。その後、陶器を焼いている最中に窯の火の中で焼け死んだ。ところが、このとき甯封子の姿が煙に乗って昇天していったので、実は死んだのではなく、火化登仙したといわれるようになったという。
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