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八仙 |
ハッセン |
道教 |
有名な八人の神仙 |
数多い仙人の中でも中国の民衆に人気のある8人の仙人のこと。
一般的には、張果老(ちょうかろう)、鍾離権(しょうりけん)、曹国舅(そうこくしゅう)、藍采和(らんさいわ)、李鉄拐(りてっかい)、韓湘子(かんしょうし)、何仙姑(かせんこ)、呂洞賓(りょどうひん)が八仙とされる。
日本の七福神のように縁起のよい存在で、祝い事のときなどに、八仙を描いた図を廟(びょう)や家などの入り口にかけたりするという。
演劇、小説などにもしばしば取り上げられるが、中でも有名なものに明代の小説『東遊記』がある。これは八仙たちが東海を渡ろうとして龍王と争う物語なので、「八仙渡海」とも呼ばれる。それによると、八仙たちはあるとき西王母の誕生祝いに天界に招かれ、大いにもてなされた。その帰り道、八仙はそれぞれ自分たちの宝物を履いて海を渡るが、ここに龍王の王子が現れ、藍采和が履いていた玉板を奪ってしまう。そこで、八仙と龍王の間に激しい戦いが起こったが、最後は観音菩薩が乗り出し、玉帝の前で和解が成立したのだという。 |
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