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盤古 |
バンコ |
中国神話 |
原初神 |
天地を開闢(かいびゃく)した原初神で、インド神話のプルシャ、バビロニア神話のティアマトに通じる死体化生型の神話も残されている。
大昔、天地はまだ分かれておらず、宇宙は混沌とした卵のようだった。盤古はその中に生まれ、一万八千年間眠り続けた。やがて目覚めた盤古はやっとばかりに混沌を切り裂いた。すると、混沌が2つに分かれて天地になった。そこで盤古は地の上に立ち、両腕で天を支えた。盤古はさらに一万八千年間生きたが、この間、毎日一丈ずつ背丈が伸びた。このため、天は毎日一丈ずつ高くなり、盤古の体重で地は一丈ずつ深くなり、ついに完全な天と地が出来上がったという。
天地を作った盤古は疲れ切って死ぬが、死ぬときに吐いた息が風雲となり、声は雷鳴になった。また、左目は太陽、右目は月、血液が河川になり、肉は田畑になった。こうして、この世のすべてが誕生したという。 |
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