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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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孚佑帝君
フユウテイクン
道教
八仙の筆頭
 八仙(中国の代表的な8人の仙人)の筆頭である呂洞賓(りょどうひん)のこと。呂祖とも呼ばれる。民衆道教の教祖とまでいわれる中心的神格で、心から祈れば必ず応えてくれる万能力があり、中国における人気は絶大である。呂祖の像は剣を背負っており、その剣は貪欲、怒り、愛欲、煩悩を断じるといわれる。
 呂祖は798年生まれで、若いころ科挙の試験に落第した。そんなとき、居酒屋である老人に出会うと、ちょっとうたた寝した隙に一生の出来事を夢に見てしまった。実はその老人こそ仙人の鍾離権(しょうりけん)で、人生のはかなさを呂祖に教えたのだった。そこで、呂祖は鍾離権の弟子となり終南山で修行を積んだ。やがて、師匠は天に昇って天仙となり、後のことを呂祖に託した。このとき、呂祖は民衆の災いをすべて取り除くまで昇天しないことを誓ったが、その約束どおり、現在も地上にとどまり、民衆済度につくしているという。
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