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方神(方位の神) |
ホウジン(ホウイノカミ) |
中国神話 |
方位の神 |
東西南北の四方の極に存在し、方位を司る中国神話の神。日月の出入りや風の出入りを司るという。
一説によると神々の中でも天帝に次ぐ高い地位にあった。自然界を支配する天帝は数多くの神々に命令を発するが、この命令を四方に伝達するのが方神の役目であり、メッセンジャーとして風神を使役したという。また、風はその地域の風土と深い関係にあり、季節風などの形で生活に影響を与えるものなので、風を使役する方神は風神とともにその土地の農作物の豊凶を支配するとされた。そこで、古代の人々は豊作を祈ってしばしば方神と風神とを一組のものとして祀ったという。
方神の名前にはいくつかの説があるが、そのひとつでは、東方は析(せき)という名で、使役する風は「きょう」、南方は夾(きょう)で、風は「び」、西方は夷(い)で、風は彝、北方は「えん」で、風は「しゅ」だという。
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