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| 墨子 |
| ボクシ |
| 道教 |
| 神仙 |
中国の戦国時代の思想家、兵法家で、墨家（ぼくか）の祖（前４８０～前４２０ころ）。兼愛と非戦を説いた平和主義の思想家として知られるが、最後は神仙になったという伝説がある。
『神仙伝』によると、墨子は宋の人で宋に仕えて活躍したが、８２歳のときに「世俗のことはもうよい。これからは赤松子と交わりたい」といって、山に籠って道法に打ち込んだという。やがて、墨子が寝ているときに神人が現れ、「お前は仙骨があり、頭がよいので、これさえあれば成就する」といって、様々な道書を授けた。そこで、墨子は道書の通り調薬したところ大いに薬効があったので、その要旨を『五行記』としてまとめた。そして、地仙となって戦国の世を避けたという。地仙となった墨子が長生きしたのは当然で、漢の武帝は使者を派遣して墨子を招聘しようとしたという。もちろん、墨子は行かなかったが、その顔色は５０歳の人のように若々しかったという。 |
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