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保生大帝 |
ホセイタイテイ |
道教 |
医神 |
979年生まれの宋の名医・呉本(ごほん)のこと。とくに台湾で人気の高い医神で、大道公、呉真人ともいう。
宋の仁宗(じんそう)皇帝(1010~63)の皇后が重い病にかかったときのこと。名医の呉本が招かれたが、呉本は皇后とは別の部屋に入り、皇后の腕に結びつけた長い紐の端を持って脈を取り、見事に皇后の病を言い当てた。そして、薬を調合し、皇后の病を全快させるということがあった。最初は呉本のことを疑っていた皇帝も大いに驚き、呉本に保生大帝の称号を贈ったと伝えられている。
このほかにも、呉本は崑崙山(こんろんさん)で西王母(せいおおうぼ)から魔物を祓(はら)う駆魔逐邪(くまちくじゃ)という魔術を学んだことがあり、白骨を生き返らせることができたといわれる。また、水の上に白扇で何か文字のようなものを書くだけで、船に乗らずに歩いて川をわたることができ、最期は白鹿に乗って天に昇ったとされている。 |
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