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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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門神
モンシン
道教
悪鬼を祓う門番神
 悪鬼、悪霊などが家の中に入らないように門番の働きをする道教の神。門丞戸尉(もんじょうとい)ともいう。門や入り口には左右に二枚の戸や扉があることが多いので、門神も普通は二人一組なっている。台湾や中国の一部などでは門扉の左右に門神の姿を描いた絵を張る習慣があり、いたるところで見ることができる。
 鬼を祓うという性格上、描かれる門神は恐ろしい武将の姿をしていることが多いが、比較的自由なようで、文革後の中国では解放軍兵士の姿をした門神もあったといわれる。また、若い女性や子供の姿をしていることもある。このような門神は鬼を祓うというより、福を招くためのものだといわれている。
 古くからよく知られている門神としては、『西遊記』に登場する秦叔宝(しんしゅくほう)と胡敬徳(こけいとく)、東海の度朔山(どさくさん)で鬼門の門番をしていたといわれる神荼(しんと)と欝塁(うつりつ)がいる。また、現在の台湾では、加冠(かかん)と晋禄(ふろく)が一般的だという。
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