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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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搖姫
ヨウキ
中国神話
巫山の神女・雲雨神
 巫山(ふざん)(四川省巫山県の山)の雲雨の女神。炎帝の娘で、まだ嫁がないうちに死に、巫山の台に葬られたが、搖姫の魂は草に乗り移ったので、その草を身に付けると夢を見られるとか、人から愛されるといわれる。
 楚(そ)の懐王(かいおう)(在位前329-前263)が雲夢沢(うんぼうたく)にあった高唐(こうとう)の台に遊んだとき、夢で巫山の女神とちぎったが、このとき女神は自分は搖姫という名で、朝には雲となり、夕には雨となると告げたという伝説がある。
 搖姫はまた雲華夫人(うんかふじん)とも呼ばれ、西王母(せいおうぼ)の娘の一人だったという伝説もある。巫山の風景に見せられてそこにとどまり、巫山の女神となったようだ。夏王朝の始祖となる禹(う)が治水工事の途中で巫山の近くに来たときは、女神は禹に護符を渡し、さまざまな精霊を送って工事を手伝わせたという。以降、搖姫は巫山から離れなかったので、最後は巫山の峰(みね)になったといわれている。
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