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雷神 |
ライジン |
中国神話 |
雷を起こす神 |
雷、稲光を起こすとされている中国神話の神。雷公(らいこう)ともいう。
中国神話には非常に多くの雷神が登場するので、性格はまちまちで、中には誤って地上に落ちてしまうような間抜けな者もいる。しかし、本来の雷神は恐ろしい神である。中国では古くから雷は天が悪人を罰する手段だと考えられており、雷神にも同じ働きがある。
『山海経(せんがいきょう)』によれば、雷神は雷沢(らいたく)に住み、人頭獣身で、自分の腹を叩いて雷を落とすという。この姿は雷神の子といわれる伏羲に似ていることで注意を引く。また、雷神は力士のような姿で、左手に連太鼓を持ち、右手の撥で叩いて雷を起こすとか、豚の頭、肉翅、豹の尾を持っているともいわれる。近世なると、人間の体に鳥のくちばし、翼、足を持った姿に描かれることも多くなった。
道教では九天応元雷声普化天尊(きゅうてんおうげんらいせいふかてんそん)(雷帝)が数多くの雷神の最高位にあるとしている。 |
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