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雷帝 |
ライテイ |
道教 |
雷の最高神 |
雷関係の神の中で最高位にあるとされる道教の神。名前は九天応元雷声普化天尊(きゅうてんおうげんらいせいふかてんそん)。
道教の神々の中でも高位に属し、三清境(さんせいきょう)のひとつである玉清境(ぎょくせいきょう)に雷城を構えて住み、三清(元始天尊、霊宝天尊、道徳天尊)以外はみな、その支配下にあるという。また、すべての生き物の父であり、禍福、生死を司るといわれる。地獄に落ちた人々を天界に救い上げてくれる神でもある。天尊の名前そのものに魔力が宿っており、その名を唱えるだけでも、災厄を避けることができ、すべてが意のままになるという。
雷帝の直属の部下には、鄧天君(とうてんくん)、辛天君(しんてんくん)、張天君、陶天君などの雷部24神がおり、雷雨を降らせ、悪人を成敗し、善悪に応じて禍福を授けるという。明代の神怪小説『封神演義(ほうじんえんぎ)』によれば商(殷(いん))軍最強の武将であり、物語の前半部分で姜子牙(きょうしが)の最大のライバルとなった聞仲(ぶんちゅう)が後に雷帝になったとされている。 |
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