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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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驪山の老母
リザンノロウボ
道教
驪山の女仙
 驪山(陝西省)に住んでいたといわれる道教の女仙。黎山とも書く。
 伝説によると唐の時代に李筌(りせん)という仙道修行者が嵩山(すうざん)虎口巌(ここうがん)の石室で『黄帝陰符経(こうていいんぷきょう)』を手に入れたが、何度読んでも意味がわからない。のちに驪山の麓でぼろをまとって杖をついた老女が何故か黄帝陰符経の経文を唱えているのを見つけた。それが驪山の老母で、李筌は彼女から経文について詳細な講義を受けたという。
 『西遊記』第73回には驪山の老母が孫悟空を助ける話がある。黄花観に住む、本名が百眼魔王、またの名を多目怪という両脇の下に千個の目を持つ怪物にどうしても勝てなかった悟空が地面にもぐって逃げ出したときのこと。老母が現れ、紫雲山千花洞の毘藍婆のところに行けと教えるのである。
 こうした伝説や物語から、驪山の老母が困った人を助ける神女だとわかる。
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