|
李少君 |
リショウクン |
道教 |
神仙、煉丹術の始祖 |
丹薬の製造法を世界で始めて語り、煉丹術の始祖とされる漢代の神仙。伝説によると、斉の生まれで、海岸地帯を旅行していたとき安期生に会い、煉丹術を授けられたという。
漢の武帝(前157~前87)に仕えて大いに寵愛されたが、そのころこんなことがあった。ある宴会の席で、90歳を超える老人に会った李少君は、「わたしはあなたの祖父と遊んだことがある」といい、老人の記憶どおりのことを詳しく語った。また、武帝が持っていた古い銅器を見て、「これは斉の桓公のものです」といったが、後に刻銘を調べると本当にそうだった。このため、人々は李少君は生き神で数百歳だと考えたという。
やがて神丹を完成した李少君はその方法を武帝に語らないうちに死んだが、何故かその死体は忽然と消え、せみの抜け殻のように衣服だけが残っていた。そこで、武帝は李少君が仙化したことを悟ったという。 |
|
|