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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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劉根
リュウコン
道教
神仙
 鬼神を操った漢代の神仙。
 前7年、成帝(せいてい)のときに侍従官に任じられたが、のちに世を捨てて仙道を学び、崇高山(すうこうざん)(河南省)の断崖絶壁の上にある石室に籠った。そこで劉根は一年中裸で修行したので、全身に一、二尺の毛が生えていたという。また、劉根は疫病除けの法を知っており、河南省に疫病が流行るとその法を役人に教えた。そこで、役人がそのとおりにすると本当に疫病が絶えたといわれる。
 ところが、新しい役所の長官は、劉根が怪しい術をなすという理由で、呼び寄せて処刑しようとした。そこで、劉根は出かけていくと、数百の鬼神を操り、後ろ手に縛られた老翁、老婆を車に乗せて役所の中に出現させた。それがすでに死んでいた長官の老父母だったので長官は大いに驚き、叩頭して劉根に許しを請うた。だが、劉根は許さず、長官も家族の者も間もなく死んでしまったという。
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