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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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臨水夫人
リンスイフジン
道教
安産の女神
 陳靖姑(ちんせいこ)、順天聖母(じゅんてんせいぼ)ともいう道教の安産の女神。
 8世紀のこと。福建省の陳昌(ちんしょう)という人の娘が結婚し、24歳で妊娠した。その数ヵ月後、厳しいひでりで人々が窮乏すると、彼女は必死に雨乞いをした。
 この結果、雨は降ったが彼女自身は雨乞いの過労で流産し、「死後は神になり、人々の難産を救います」という言葉を残して死んでしまった。
 その後、神となった彼女が難産の女性を救うようになったのは当然だが、またこんなことがあった。
 あるとき、福建省古田郡臨水郷に赤い服を着た女性が剣を持って現れ、毒気を撒き散らして人々を困らせていた大蛇を退治したのだ。目撃した村人が名前をたずねると、福州の陳昌の娘だと名乗った。
 そこで、人々は大蛇がすんでいた臨水郷の洞窟の上に廟(びょう)を建て、この女神を祀るようになった。臨水夫人の名があるのはこのためだという。
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