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老子(太上老君) |
ロウシ(タイジョウロウクン) |
道教 |
道教の祖、元始天尊の補佐 |
道家の開祖とされる前5世紀ころの中国の思想家。道教の開祖ではないが、道教の根本経典である『老子道徳経』を書いたとされており、道教の教祖として神格化され、最初期の道教では最高神の位置にあった。太上老君、道徳天尊ともいう。
伝説によると、老子の母は天から降った神女だった。老子を身ごもって81年も過ぎてから、脇の下から老子が生まれた。生まれたときから白髪で老人のようだったので、老子と命名されたという。やがて、無為自然をモットーとする道家思想を興した老子は、周の滅亡を予感すると西方へ旅立った。このとき、函谷関(かんこくかん)という関所の長官である尹喜(いんき)に求められ、5000字余りの『老子道徳経』を書き残したという。函谷関を出てからの老子がどこに行ったか、『史記』では不明とされている。だが、その後、老子はインドへ行き釈迦になったなど、様々な伝説がある。 |
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