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魯班 |
ロハン |
道教 |
工匠、職人の守護神 |
数多くの天才的発明をしたことで、巧聖先師(こうせいせんし)と呼ばれて職人たちに崇拝されている神。公輸般(こうしゅはん)ともいう。
雲梯(うんてい)という古代の攻城兵器のほか、大工道具のノコギリ、カンナ、墨壷、曲尺(かねじゃく)、船の櫓など、魯班が作ったとされるものは多い。
また、魯班があるとき木で鳶(とび)を作って飛ばしたところ、まるで本物の鳥のように飛び回って、三日間も地上に降りてこなかったという伝説もある。
魯班自身が、自分の作った木製の鳶に乗って遠方まで出かけることができたともいわれる。
一説によると紀元前五世紀ころの人で、15才で孔子の弟子の子夏に入門して学問を究めた。だが、ときの政治に絶望したために泰山の南に隠遁し、そこで鮑老董(ほうろうとう)という人に出会った。この人からいろいろな技術を学び、さらに研鑽を積んでその道の権威になったのだという。 |
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