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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/英雄豪傑編
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関羽
カンウ
英雄
 後漢末に後に蜀(しょく)の君主となる劉備(りゅうび)を助けて活躍した英雄(?~219年)。姓は関、名は羽、字は雲長(うんちょう)。
 忠義と豪勇で有名だが、正史である『三国志』にはあまり記述がなく、著者の陳寿(ちんじゅ)は「関羽は強情で傲慢だったために自滅した」と冷たい評価を下している。だが、宋代になると正式に軍神として祀られるほど、関羽の人気は高まった。明代の小説『三国志演義』では数多い登場人物の中でも随一の英雄として描かれており、身長9尺、重さ82斤の青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)を使い、赤兎馬(せきとば)に乗り、顔は熟柿のように赤く、2尺の髭があったとされている。それだけ名場面も多いが、「温酒(おんしゅ)、華雄(かゆう)を斬る」「五関に六将を斬る」「華容道(かようどう)に曹操(そうそう)を釈(ゆる)す」「玉泉山(ぎょくせんさん)に聖を顕わす」など、その多くはフィクションである。現在も関羽は英雄だが、中国各地に関帝廟があるように神としての性格も強い。
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