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関索 |
カンサク |
英雄 |
小説『三国志演義(さんごくしえんぎ)』で、関羽(かんう)の第三子とされている架空の人物。花関索(かかんさく)ともいう。『演義』には少ししか登場せず、長い間謎の人物と考えられていたが、1967年に上海近郊で、明代の小説『花関索伝』が発見され、元代以前には人気の高い英雄だったことがわかった。
その物語によると、劉備(りゅうび)、関羽、張飛(ちょうひ)の三人は義兄弟の契りを結んだとき、後顧の憂いを断つために妻子がある場合にはそれを殺してしまうことに決める。そこで、張飛が関羽の妻子を殺しにいくが、このとき関羽の妻胡金定(こきんてい)は妊娠しており、哀れに思った張飛は彼女を逃亡させる。この結果生まれてきたのが関索で、道士花岳(かがく)先生に武術を習い、神秘の泉の水を飲んで怪力となる。そして、蜀漢軍に加わると呉の陸遜(りくそん)、呂蒙(りょもう)を倒して父の敵討ちをするなどの大活躍をするのである。
『水滸伝』の豪傑楊雄のあだ名「病関索(びょうかんさく)」もこの関索に由来する。 |
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