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| 十三妹 |
| シーサンメイ |
| ヒロイン |
中国、清代の白話長編小説『児女英雄伝（じじょえいゆうでん）』のヒロインで、弾弓（だんきゅう）、拳法、日本刀、腿術（たいじゅつ）などを自由に使う女剣士である。本名は何玉鳳（かぎょくほう）。
役人だった父を政敵に殺された十三妹が、強盗家業をして母を養いながら仇を探し、悪人たちと次々とわたりあう場面が小説の見所となっている。
しかし、小説そのものは一種の才子佳人（さいしかじん）小説で、十三妹と女々（めめ）しい貴公子の安竜媒のラブ・ロマンスが枠組みになっている。安竜媒は世間知らずの、金持ちの息子で、父安学海の危機を救うために大金を持って、長途北京（ぺきん）から淮安（わいあん）まで旅をするが、その途中、強盗寺に泊ってしまう。ここに十三妹が現われ、囚われていた美少女張金鳳親子と安竜媒を救出する。こうして出会った二人がやがて結婚し、女は女らしく、男は男らしくなるという物語で、題名の意味もここにある。 |
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