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司馬懿 |
シバイ |
英雄 |
中国の三国時代に魏の曹操(そうそう
、曹丕(そうひ)、曹叡(そうえい)の三代に仕え、活躍した政治家(179~251)。河内(かだい)郡温(おん)県(河南(かなん)省温県)出身。字(あざな)は「仲達(ちゅうたつ)」。小説『三国志演義(さんごくしえんぎ)』における諸葛亮(しょかつりょう)(孔明(こうめい))の好敵手として有名。また、三国を統一した晋(しん)国の礎(いしずえ)を築いた人物である。
「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」という諺(ことわざ)もあるように、『演義』では孔明の作戦にまんまとはめられてばかりという印象が強いが、実際はそうではなかった。孔明は5度にわたる北伐を行い、このうち司馬懿との直接対決が2度あるが、『演義』の結果とは逆に、史実では2度とも司馬懿が勝利している。238年には遼東(りょうとう)の反乱者公孫淵(こうそんえん)を討伐し、朝鮮(ちょうせん)四郡を手に入れた。
その後、魏王曹芳(そうほう)の代の249年、クーデターによって丞相(じょうしょう)となり、魏の実権を完全に司馬氏のものとし、これが孫の司馬炎(えん)による晋の建国へとつながったのである。
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