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| 二郎真君 |
| ジロウシンクン |
| 英雄 |
孫悟空（そんごくう）、哪吒（なた）と並んで中国で人気の高い英雄神。『封神演義（ほうしんえんぎ）』では、不敗のヒーロー楊戩（ようせん）という名で登場し、姜子牙（きょうしが）（太公望（たいこうぼう））門下「崑崙七子（こんろんしちし）」の一人として活躍し、『西遊記（さいゆうき）』では孫悟空を敗走させるほどの強さを見せる。
得意の三尖刀（さんせんとう）を振るい、哮天犬（こうてんけん）という魔法の犬を袖口に隠している。この哮天犬はいざというとき白象のような怪物となって敵に襲い掛かる。
古くから治水の神として知られるが、それには次のような由来がある。秦（しん）の昭城王（しょうじょうおう）（紀元前３０７～２５１）の時代のこと。蜀（しょく）の太守（たいしゅ）李冰（りひょう）は洪水の解決を次男・李二郎に命じた。この李二郎こそ二郎真君で、彼は洪水の原因を求めて山河を歩き回った。この間に７人の猟師、いわゆる”梅山七兄弟（ばいざんしちけいてい）”を従者にした。そして、洪水を起こしていた龍を発見するや、三尖両刃の刀を振りまわし、従者とともに龍を捕らえて退治したのだという。 |
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