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宋江 |
ソウコウ |
英雄 |
小説『水滸伝(すいこでん)』において、梁山泊(りょうざんぱく)の総頭領として活躍する好漢。天罡星(てんこうせい)のひとつ、天魁星(てんかいせい)の生まれ変わりとされており、「呼保義(こほうぎ)」「及時雨(きゅうじう)」というあだ名がある。
梁山泊は、天罡星、地煞星(ちさつせい)の生まれ変わりとされる108人の豪傑を中心にした一種の山賊集団で、その規模が最大となったときには、数万の人間を擁していた。
これほどの人物でありながら、宋江はあまりぱっとした人物には描かれていない。困っている人がいると助けずにはいられない立派な人物とされてはいるが、腕力が強いわけでも、軍略に長けているわけでもない。だが、好漢たちの世界では最も名の知られた人物で、宋江という名を聞いただけで、他の好漢たちがみなその配下に加わってしまうという不思議な特徴がある。
北宋(ほくそう)末期に実在した山賊集団の頭領・宋江をモデルにしているといわれる。 |
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