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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/英雄豪傑編
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曹操
ソウソウ
英雄
 後漢(ごかん)末の群雄の一人で、三国魏(ぎ)の基礎を固めた武将(155~220)。字(あざな)は「孟徳(もうとく)」。諡(おくりな)は「武(ぶ)帝」。沛(はい)国(安徽(あんき)省亳(はく)県)出身。
 すでに無力となっていた後漢の皇帝を戴(いただ)いて華北をほぼ平定したが、208年孫権(そんけん)、劉備(りゅうび)の連合軍と赤壁(せきへき)に戦って破れ、中国統一はならなかった。漢王朝の正統な後継者を蜀とする立場で書かれた小説『三国志演義(さんごくしえんぎ)』の影響で一般的には悪玉とされ、非常にずるがしこく、「乱世の奸勇(かんゆう)」などともいわれるが、当時にあっては第一級の政治家で、詩人でもあった。
 正史である『三国志』の注釈によれば、曹操は30年間も軍を指揮しながら片時も書物を手放さなかったほどの勉強家で、兵法書『孫子(そんし)』に注釈をつけるほど学があった。権力者でありながら暮らしぶりは質素で、戦利品は惜しまず功労者に分け与え、有能ならば敵であっても採用する優れた指導者だったという。
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