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| 孫悟空 |
| ソンゴクウ |
| 英雄 |
中国明（みん）代の神魔（しんま）小説『西遊記』の主人公。
強力な神通力を持った猿で、觔斗雲（きんとうん）という雲に乗って空を飛び、手には伸縮自在の如意金箍棒（にょいきんこぼう）を持ち、身体に生えた八万四千本の毛を一本一本何にでも変身させて敵と戦わせることができる。かつ、抜いた毛は用がすむと再び元通りに身体に戻る。
東勝神州敖来国花果山（とうしょうしんしゅうごうらいこくかかさん）山頂の大石から生まれた石猿で、最初はどうしようしようもない暴れ者だった。その神通力には天神である玉帝配下の軍団さえ手も足も出ないほどだった。しかし、釈迦如来（しゃかにょらい）にはまったくかなわず、悟空は如来の手のひらから外に飛び出すこともできずに敗北し、五行山（ごぎょうさん）に五百年間も閉じ込められた。だが、その後、如来の計らいで、沙悟浄（さごじょう）、猪八戒（ちょはっかい）、玉龍三太子（ぎょくりゅうさんたいし）（三蔵の乗る白馬）とともに、天竺国（てんじくこく）まで経を取りに行く三蔵法師陳玄奘（さんぞうほうしちんげんじょう）の供となり、襲い来る魔物たちと戦い、三蔵の旅を成功に導くのである。 |
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