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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/英雄豪傑編
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太公望呂尚
タイコウボウリョショウ
英雄
 殷(いん)末から周(しゅう)の時代にかけて、周の文王(ぶんおう)、武王(ぶおう)に仕え、周王朝の成立に貢献した伝説的軍師で、兵法の元祖とされる英雄。姜子牙(きょうしが)とも呼ばれる。名は「呂尚(りょしょう)」。
 一説によると、すでに老年になってから、渭水(いすい)の畔(ほとり)で釣りをしているときに文王に見出され、文王の祖父の太公が長く待ち望んでいた人材だとして、太公望という称号を与えられたという。周王朝が開かれて後は斉の地に封じられ、斉(せい)を大国に育てた。
 軍師としての太公望は様々な秘計を用いたといわれるが、具体的にどのようなものだったかは謎である。しかし、後代には、太公望は鬼神を駆使したと考えられるようになった。殷と周の戦争を描いた明代の小説『封神演義(ほうしんえんぎ)』はその種の伝説が拡大したよい例で、この小説の主人公である太公望は、打神鞭(だしんべん)という神秘的武器を用い、四不相(しふそう)という霊獣に乗って大活躍する。
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