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張飛 |
チョウヒ |
英雄 |
後漢(ごかん)末から三国時代にかけ、関羽(かんう)とともに後に蜀(しょく)の君主となる劉備(りゅうび)のもとで活躍した武将(?~221年)。姓は張、名は飛、字(あざな)は「益徳(えきとく)」(小説『三国志演義(さんごくしえんぎ)』では翼徳(よくとく))。
『三国志演義』によれば、猪突猛進型の痛快無比な無法者で、身長8尺、頭は豹(ひょう)のようで目は丸く、肉付き豊かな頬からあごにかけて虎のような髭が生え、声は巨雷のようで、勢いは奔馬(ほんば)のようだったとされている。武器は1丈8尺の蛇矛(じゃぼこ)である。
『三国志』でも『三国志演義』でも最大の見せ場は「長坂橋(ちょうはんきょう)の仁王立ち」のシーンである。『三国志』では橋を切り落としたとされているが、『三国志演義』では橋の上に立って一喝しただけで、荊(けい)州に侵入してきた曹操(そうそう)軍を退却させ、劉備の逃走を助けたとされている。
実力は関羽に匹敵するが、部下に対する思いやりに欠け、最後は恨みを抱いた部下に殺された。 |
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