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哪吒 |
ナタ |
英雄 |
『封神演義(ほうしんえんぎ)』では太公望(たいこうぼう)(姜子牙(きょうしが))を助けて大活躍し、『西遊記(さいゆうき)』では孫悟空を相手にその力を見せ付けている、中国で古くから知られた少年英雄神。現在も人気が高い。
見た目は十歳位の少年の姿で、決して老いることがなく、手には火尖槍(かせんそう)を持ち、風火輪(ふうかりん)に乗って空を飛ぶ。また、強烈な神通力があり、ときに三面八臂(さんめんはっぴ)(頭が三個、腕が八本)の恐るべき姿に変身する。
古い伝説によると、本来は大羅仙(だいらせん)という力持ちの神将で、頭が三つ、目が九つ、腕が八本あった。下界にはびこる魔王たちを退治するため、玉帝の命令で托塔天王(たくとうてんのう)の子として生まれ変わったが、生まれて数日のうちに東海龍王を殺すなど大変な騒ぎを起こし、やむなく自分の体を切り刻んで自殺した。だが、その力を惜しんだ釈迦(しゃか)が蓮の茎や葉で骨や肉を作って復活させた。こうして蓮華(れんげ)化身の哪吒が誕生したのだという。 |
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