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楊業 |
ヨウギョウ |
英雄 |
中国の代表的愛国英雄で、北宋(ほくそう)の将軍(?~986)。明(みん)代の小説『楊家将演義(ようかしょうえんぎ)』は楊業、楊延昭(えんしょう)、楊宗保(そうほ)ら三代にわたる楊家将軍の活躍を描いたもので、中国では『三国志演義(さんごくしえんぎ)』なみの人気があり、現在も京劇や映画で民衆に親しまれている。
歴史的には楊業は麟(りん)州新秦(陜西(せんせい)省)の出身で最初は五代十国の北漢(ほくかん)に仕えたが、主君に対して北宋に降伏するように勧め、北漢が滅びると北宋に仕えた。もともと劉(りゅう)姓だったが、北宋に仕えるようになって楊姓を与えられた。以降は宋王朝に忠誠を尽くし、北辺における契丹(きったん)(遼(りょう))との戦いで勇名をはせた。
最後の戦いでは総大将・潘美(はんび)の命令で勝ち目のない戦に出陣させられ、ついに契丹軍の捕虜となったが、降伏勧告に応じようとしないばかりか、傷の手当てもさせず、食事も取らず三日後に憤死した。 |
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