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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/英雄豪傑編
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李広
リコウ
英雄
 前漢(ぜんかん)の将軍(?~前119)。隴西(ろうせい)・成紀(せいき)(甘粛(かんしゅく)省秦安)出身。あるとき岩を虎と見誤って弓を射たところ、本当なら突き刺さるはずのない岩に矢が突き刺さったという伝説があるほどの弓の名手。小説『水滸伝(すいこでん)』に登場する弓の名手・花栄(かえい)には「小李広(しょうりこう)」というあだ名があるが、もちろんこの李広に由来している。
 代々弓に優れた家系の出身で、文帝の時代に匈奴(きょうど)討伐で勇名をはせ、匈奴から「飛将軍」と呼ばれて恐れられた。兵士からの信望も厚かったが、周囲の妬(ねた)みもあって出世はできなかった。
 あるとき、狩に出かけた文帝の前に虎が飛び出すということがあったが、李広はこの虎と組み打ちし、短剣で刺し殺した。これを見た文帝は、李広が50年早く生まれていたら、高祖(こうそ)(劉邦(りゅうほう))に従って大諸侯になれただろうにと、その不運を嘆いたという。
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