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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/地名編
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会稽山
カイケイザン
神話
 中国の山。現在の浙江省紹興県南東部にある。
 中国神話の神、禹は中国最古の王朝である夏を興したとされているが、それより以前に地上に大洪水を引き起こした共工という巨大蛇のような水神と戦ったことがあった。この戦いのため、禹は会稽山に天下の群神を集結させた。だが、多くの群神の中で防風氏だけが遅れてきたので、それを処刑したといわれている。会稽山はもとは茅山といったが、禹が天下の群神を集めて会合を持ち、計略を練った場所なので、会稽山と呼ばれるようになったという。
 ずっと後になって、この防風氏の骨が会稽山から出てきたという伝説もある。前494年、呉王夫差は越に攻め込み、越王句践を会稽山上の城まで追い込んで、投降させた。このときの戦いで山の一部が崩れ、そこから何かの骨が出てきた。それを乗せるのに馬車一台が必要なほど巨大な骨だった。とはいえ、いったい何の骨なのかわからなかったので使者を魯に送って孔子に教えを乞うたところ、防風氏の骨だと教えられたという。
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