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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/地名編
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邯鄲
カンタン
地名
 「邯鄲の夢」の故事で有名な中国の都市。河北省南部の平原にある。
 唐の玄宗皇帝の時代のこと。何事もうまく行かずにくよくよと悩んでいた盧生という青年が旅に出て、邯鄲の近くの茶屋に立ち寄った。そこに呂翁という不思議な老人がいて、盧生が悩んでいるのを見ると「わしの枕で寝てごらん」といって青磁の枕を貸してくれた。そのとき、茶屋の主人は粟の粥を煮始めていたが、盧生はすぐに横になった。数ヵ月後、盧生は科挙の試験に合格し、資産家の娘を嫁にもらうという幸運を手に入れた。それからは何事もうまく行き、盧生はとんとん拍子に出世して政府最高の宰相の地位にまで上った。そして盧生は栄華を極めた八十年の生涯を送った。
 と思ったところが、目覚めてみると盧生は相変わらず邯鄲近くの茶屋にいて、主人が煮ていた粥もまだ出来上がっていなかった。つまり、すべては束の間の夢だったのだ。こうして盧生はあくせく働くばかりの人生のむなしさを知り、呂翁に礼をいって別れたという。
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