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荊棘嶺 |
ケイキョクレイ |
西遊記 |
山 |
中国明代の小説『西遊記』で、三蔵が木の精たちに幻惑された山。三蔵一行は祭賽国を出て、さらに西に旅してこの地の至った。
荊棘嶺はイバラが生い茂り、路の両側はトゲだらけになっている。一行がその路を進んでいくと土地の開け、中央に古い廟がある場所に出た。このとき、頭巾をかぶった老人と鬼が出現し、三蔵を誘拐し、木仙庵という石の家へ連れ去った。
そこは一種の仙境のような場所で、三蔵は十八公、孤直公、凌空子、払雲叟という4人の仙人と杏仙という仙女に囲まれ風雅な夜を過ごした。実はこれらの仙人たちはみな古びた木の精が化けたもので、悟空らが助けに来ると瞬時に姿を消してしまった。そこで、悟空らはもう二度と人を化かさないように周囲にあった古びた木々をすべて打ち倒し、その場を立ち去った。
→祭賽国 |
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