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中国で古くから信仰された五つの霊山。中原（河南・山東・山西省を中心とした地域）にある山で、東岳・泰山、西岳・華山、南岳・衡山、北岳・恒山、中岳・嵩山がある。中国では前５世紀ころに五行説が成立し、なんでも五つに分ける傾向が起こり、漢代ころから五岳に対する崇拝が強くなった。
道教では、五岳にはそれぞれ神がおり、東岳は人間の生死を司り、西岳は金属と鳥類を、南岳は魚類と星を、北岳は陸上動物と河川を、中岳は樹木や植物と土地を司っているとされた。また、五岳にはそれぞれ使者の赴く冥府があると考えられた。
なかでも東岳・泰山は五岳の筆頭として最も崇拝された。
→泰山、華山、衡山、恒山、嵩山 |
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