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七絶山稀柿衕 |
シチゼツサンキシドウ |
西遊記 |
山道 |
中国明代の小説『西遊記』で、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)一行を困らせた不思議な山道。三蔵一行は小雷音寺(しょうらいおんじ)を過ぎてさらに旅を続けてこの地に至った。
七絶山の手前に駝羅荘(だらそうという村があった。村人たちは三年前から家畜や人を食う恐ろしい妖怪に困らされていた。話を聞いた悟空らはすぐにもその妖怪を退治したが、それは七絶山に住む巨大うわばみだった。
それから三蔵一行は七絶山に入ったが、この山は幅が八百里もあり、満山ことごとく柿の木に覆われていた。そして、べとべとに熟してくずれた柿がいたるところに落ち、両側を石で築いた小道も柿でうずめられて恐ろしい匂いを放っていた。しかたなく、術を使って巨大ブタに変身した八戒がその鼻先で道をうずめた柿を掻き分けながら先頭を進み、三蔵、悟空、沙悟浄(さごじょう)はその後に従って無事に七絶山を越えたのだった。
→小雷音寺 |
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