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中国、杭州市の南を流れる浙江省第一の河。杭州湾の形状に起因して毎年起こる「銭塘の秋濤(しゅうとう)」(海水の大逆流現象)で有名だが、これは銭塘江の潮神となった伍子胥の執念で起こっているという伝説がある。
紀元前5世紀、呉(ご)が越(えつ)を破り、呉王夫差(ふうさ)は越王句践(こうせん)を捕虜にした。このとき呉王に仕えていた伍子胥(ごししょ)は何度となく越王を殺すように王に進言したが入れられず、結局句践は釈放された。その後も伍子胥は夫差に対して越を打つように進言したが、ついに腹を立てた夫差によって死を賜ることになった。伍子胥は息子を呼び、「わしの首を都城の南門に懸け、越軍が攻め寄せるのが見えるようにしてくれ。わしの遺体は鯰の皮に包んで銭塘江に投げ入れてくれ。わしは朝夕潮に乗って呉国が敗れるのを見てやりたいのだ」といった。
「銭塘の秋濤」が起こるようになったのはこのことがあってからだという。 |
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