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| 長阪坡 |
| チョウハンハ |
| 歴史、三国志演義 |
| 古戦場 |
中国明代の小説『三国志演義』の英雄・張飛（ちょうひ）の活躍で有名な古戦場。
赤壁（せきへき）の戦い直前の２０８年、華北を統一した曹操（そうそう）は荊州（けいしゅう）に向けて大軍を南下させたが、この直前荊州牧の劉表（りゅうひょう）が病死した。そして跡を継いだ次男の劉琮（りゅうそう）は曹操の動きを知ると戦わずして降伏した。このころ劉備（りゅうび）は荊州の食客となっていたが、曹操とは完全に敵対関係にあったので、びっくりして南方へと逃げ出した。これを曹操軍５０００騎が追撃、江陵へと逃亡の予定だった劉備軍に当陽の長阪で襲い掛かった。
劉備にとってはまさに絶体絶命の危機だったが、このとき２０騎を指揮して殿軍を務めた張飛は川を前にして橋を切り落とし、「我輩が張飛益徳（えきとく）である。死を賭して戦おうぞ」と叫んだので、敵は誰も近づくことができず、劉備は無事に逃げ延びることができたという。
これが有名な「長坂橋の仁王立ち」のシーンで、『演義』では張飛は単騎で橋の上に仁王立ちし、敵を一喝して曹操軍を退却させたことになっている。
→赤壁 |
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