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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/地名編
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福陵山雲桟洞
フクリョウサンウンセンドウ
西遊記
 中国明代の小説『西遊記』で、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)の供となるまで猪八戒(ちょはっかい)が住んでいた洞窟。
 猪八戒はもとは天界で天の川の水軍の大将だったが女癖が悪く天帝の怒りを買って下界に投げ落とされた。人間に生まれ変わるはずだったのが間違って雌ブタの胎内に入り、黒ブタの妖怪となった。その後、福陵山雲桟洞をねぐらとして好き勝手なことをしていたときに観音菩薩と出会い、「猪悟能(ちょごうのう)」という名と八斎戒(はっさいかい)を与えられ、天竺国(てんじくこく)に経典を取りに行く人物の共をするように命じられた。その後、八戒は烏斯蔵国高老荘(うしぞうこくこうろうそう)の高太公(こうたいこう)の末娘に婿入りしたが、実は化け物だったことが発覚し、大いに恐れられていた。ここにやって来たのが天竺国へ向かう途中の三蔵と悟空で、八戒は三蔵こそ観音菩薩が語っていた僧だと気づき、共に天竺まで旅をすることになったのである。

→烏斯蔵国
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