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| 牧野 |
| ボクヤ |
| 歴史 |
| 戦場 |
中国古代の戦場。紀元前１２５０年ころに、この地で周（しゅう）の武王の軍と殷（いん）の紂王（ちゅうおう）の軍が戦い、その結果、殷が果滅亡した。現在の河南省淇（き）県にある。
周の武王は人徳があり、弟の周公丹（たん）、軍師の太公望（たいこうぼう）などの補佐を受け、勢力を大いに伸ばしていた。これに対し、殷の紂王は伝説によれば悪徳極まりなく、臣下にも見放される有様だった。
こんな状況下で牧野の戦いが起こった。武王の軍勢は周軍五万を中心とする諸侯の軍勢で、総数ははっきりしない。殷の軍勢は７０万だったといわれる。
だが、戦いはあっけなかった。殷の軍勢には初めから戦意がなく、武王の姿を見るや大勢の兵が寝返ってしまった。あっという間に殷の軍勢は壊滅し、紂王は都へ逃げ帰ってから自殺した。こうして、殷は滅亡し、周の時代となったのである。 |
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