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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/地名編
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滅法国
メッポウコク
西遊記
 中国明代の小説『西遊記』で玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)一行が立ち寄った国の一つ。一行は比丘国(びくこく)を過ぎてさらに西へ旅してこの地に至った。
 滅法国に入る前、三蔵一行はあることを知った。滅法国の国王は何を思ったか二年前に仏教の僧を1万人殺すと願を立てたが、これまでにすでに9996名の僧を殺しており、あとの4人は有名な僧を殺そうと決めていたのである。
 そこで悟空は一計を案じ、毛を抜いて自分の分身を数多く作ると、滅法国の国王、群臣、官吏、官女たちが夜寝ている間に彼らの頭を僧侶と同じように丸坊主にしたのである。眼が覚めた人々は大騒ぎ。これはきっと仏様の罰に違いないと考え、国王も自分の振る舞いを反省した。その上で三蔵一行は国王と面会したので大いに歓迎された。また、滅法国はこれからは欽法国(きんぽうこく)と名を変えた。

→比丘国
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