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中国の川。陝西(せんせい)省から河南省へと流れる川で、黄河(こうが)に注ぐ川の一つ。雒水(らくすい)ともいった。洛神(らくしん)あるいは雒嬪(らくひん)というとても美しい川の女神がすんでいたことで有名である。
神話によると、中国神話時代の最初の帝王である伏羲(ふっき)に宓妃(ふくひ)という娘がいた。彼女があるとき洛水を渡ろうとして溺れ死に、洛神になったという。
洛神となった宓妃は黄河の神である河伯(かはく)と結婚した。ずっと後にこの川に、太陽を射落としたことで有名な弓の名人・羿(げい)がやってきて、河伯を弓で射、洛神を奪って妻にしたという。
洛水の女神はとにかく美しかったので、古くから有名な詩人たちに歌われた。戦国時代の屈原(くつげん)の手になる「離騒(りそう)」、三国時代の魏(ぎ)の曹植(そうそう)による「洛神の賦」などは特に有名である。 |
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