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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/地名編
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竜門
リョウモン
中国神話
 中国の黄河(こうが)上流にある急流のこと。山西省河津市北西部を流れる黄河にある。
 神話によると、夏(か)王朝の始祖とされる禹(う)は当時中国全土を苦しめていた大洪水を鎮めるため、各地を回って河川を開鑿(かいさく)し、治水事業を行った。その途中、黄河を開鑿しながら上流へと上り、現在竜門のある場所にやってきた。すると、その場所には竜門山があり、黄河の流れをせき止めていた。このために上流からの流れが逆流し、それを水神が反乱させて大洪水が起こっていたのである。これを解決するため、禹は竜門山を一刀両断にし、左右に分け、上流の水が一気に流れ落ちるようにした。そして、その場所を竜門と名づけたという。
 ところで、この竜門の下流にたくさんの鯉が住む渓流があったが、これらの鯉はしばしば流れに逆らい竜門の上流へとさかのぼろうとした。すると、不思議なことに、この竜門をさかのぼれた鯉は竜になったという。「登竜門(とうりゅうもん)」という言葉は、この竜門に由来している。
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