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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/地名編
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碗子山波月洞
ワンシサンハゲツドウ
西遊記
 中国明代の小説『西遊記』で、天竺国(てんじくこく)へ向かう玄奘三蔵(げじょうさんぞう)一行の行く手をふさいだ妖怪の黄袍怪(こうほうかい)が住んでいた洞窟。宝象国(ほうぞうこく)の東約300里のところにある。
 黄袍怪はいまは妖魔となっているがもとは天界の二十八宿のひとりの奎木狼(けいぼくろう)だった。奎木狼には天界で愛した天女がいた。その天女が人間に生まれ変わり、宝象国の王女となった。そこで奎木狼は天界から逃げ出して妖魔となって地上に下り、王女をさらって妻として波月洞で暮らしていたのだった。しかし、孫悟空と関わったばかりに黄袍怪は最後は天界に連れ戻され、王女のほうは宝象国に帰ることになった。
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