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フランボワイヤン・ワールド
水滸伝の豪傑たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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天勇星
てんゆうせい
関勝
かんしょう
 梁山泊での順位  5位
 持ち場  騎兵軍五虎将
 特技  青竜偃月刀
 あだ名  大刀(だいとう)
 出身地・前歴  凌州・蒲東県の巡検(捕盗役人)
 武芸全般に精通していたがとりわけ青竜偃月刀の名人だったので大刀と呼ばれた。
三国志に登場する関羽そっくりの堂々たる武人
 関勝は天罡星のひとつ天勇星が生まれ変わった好漢である。
 『三国志演義』で有名な関羽の嫡流の子孫で、武芸に秀でた三十二才の大男だった。見た目も関羽にそっくりの堂々たる風貌をしており、身長八尺五寸(260cm)、赤黒い顔に真っ赤なくちびるをしていた。蒲東県の 巡検というはした役人に甘んじていたところを官庁警備隊長の宣贊に見出され、梁山泊討伐軍の総司令官に抜擢された。が、完全に武人肌の性格で策略に弱かったのか、梁山泊の罠に簡単にはまって捕らえられ、副司令官・宣贊、郝思文とともに梁山泊入りすることになった。関羽の子孫らしく軍人としての実力は一級品で、梁山泊入り後も戦争が起こるたびにその実力を発揮した。ただし、魯智深や武松のような豪傑らしい人間味ある個性が感じられないので、おもしろさには欠けているかもしれない。
関勝の物語
◆梁山泊を攻めながらあっさり梁山泊入りする

 関勝は蒲東県の捕盗役人で、いわばはした役人に過ぎなかったが、優れた義勇の持ち主だった。東京で歩兵軍大臣をしていた宣贊は関勝とは古い仲で、関勝の優れたところをよく知っていた。そんなある年の冬、梁山泊軍が盧俊義と石秀を救出するために北京を包囲するということがあり、北京から東京に救援を求める使者が派遣された。東京では宰相・蔡京を中心に会議が開かれ、宣贊の推薦で梁山泊討伐軍の総指揮官として関勝が抜擢されることになった(第63回)。宣贊は自ら使者となって蒲東県の役所に赴き、関勝にその旨を伝えた。これを聞いた関勝は大いに喜んだ。同時にすぐそばにいた部下の郝思文を宣贊に紹介し、梁山泊討伐軍の指揮官の一人として採用するように推薦し、その承諾を得て郝思文とともに東京を訪れた。
 東京で宰相・蔡京に会った関勝は蔡京から妙策はあるかと問われ、「直接北京を救おうとすれば人力の無駄になるでしょう。ここはまず梁山泊を叩いておいて、その後で北京を包囲している梁山泊軍を討つべきでしょう」と述べた。これを聞いた蔡京は大いに喜んだ。間もなく、精鋭一万五千が徴集されて梁山泊討伐軍が編成されると、郝思文が先鋒、宣贊が後詰め、関勝が総指揮官となって梁山泊へ向かった(第64回)。
 関勝の作戦は功を奏し、盧俊義と石秀を救出するために北京を包囲していた梁山泊軍は、関勝の軍が梁山泊近くに陣を敷いたことがわかると、急遽撤退して梁山泊に舞い戻り、関勝軍に対峙して陣を敷いた(第64回)。と、その夜、関勝のところに偵察兵が来て、葦の沼の中に梁山泊の四五十艘ほどの船が潜んでいることを報告した。この船団は実は梁山泊の張横率いる一隊で、張横は手柄を立てるために弟の張順が引き止めるのも聞かず自分勝手に行動し、関勝を生け捕りにするために身を潜めていたのである。関勝はすぐにも敵の意図を察知すると密かに全軍に命令を下した。それから、関勝はそれまでどおり、幕営の明かりの下で本を読み始めた。間もなく張横率いる一隊が行動を開始し、関勝の陣地に侵入し、幕営の中にいる関勝を見つけると張横を先頭にして襲いかかってきた。が、このときすでに関勝配下の兵たちは張横を捕らえるための準備を整えていた。すぐに銅鑼が鳴らされ、隠れていた全軍が飛び出してくると、張横とその配下の二三百人をことごとく生け捕りにした。その様子を見た関勝は、「この俺をあなどるからこうなるのだ」とあざ笑った。それから間もなく、梁山泊の水軍の頭領たちが張横を救出するために関勝の陣地に突入してきたが、今度も関勝は少しも慌てず、配下の兵を動かして敵を取り囲み、やってきた水軍の頭領の中でただ一人逃げ遅れた阮小七を生け捕りにした。
 翌朝梁山泊の本寨を攻撃に出た宣贊が、梁山泊軍の陣地から応戦に出てきた花栄と戦って逃げ帰ってきた。知らせを受けた関勝はすぐにも馬にまたがって飛び出していった。敵陣からは林冲が槍を構えて飛び出してきた。これを見た関勝は、「梁山泊の強盗たちが朝廷に逆らうとはなにごとだ。やい、宋江、いますぐ出てきて俺と勝負しろ」と怒鳴った。と、敵陣から本当に宋江が現れ、馬を飛ばして関勝の前までやってきた。宋江は関勝に礼をし、「わたしが宋江です」と名乗った。「おまえのような小役人がどうして朝廷にそむくのか」と関勝がいうと宋江は、「朝廷は不明にも奸臣どもにあやつられ天下の人々を苦しめているからです。わたしたちは天に替わって正しい道を行おうとしているので、けっして逆らっているのではありません」と応じる。関勝は腹を立て、「朝廷軍が来たというのにそんな言葉で俺をだまそうというのか」と怒鳴りつけた。このとき、関勝の言葉に腹を立てた秦明が梁山泊の陣地から馬を飛ばし、狼牙棍を振り回しながら突きかかってきたので、関勝も刀を振り回してこれを迎え撃った。梁山泊軍からはさらに林冲も飛び出してきたので関勝は二人を相手に奮戦した。さすがの関勝も秦明と林冲が相手では苦しかったが、間もなく宋江が金鼓を打ち鳴らし、秦明と林冲を引き上げさせたので、関勝はどうにか傷を負わずにすんだ。が、関勝には宋江が秦明と林冲に戦いをやめさせた理由がわからなかった。陣地に戻った関勝は配下の者に命じて張横と阮小七を連れて来させ、「おまえたちはどうして宋江のような小役人に従っているのか」と尋ねた。この問いに阮小七は、「俺たちの兄貴は義に篤い大人物なんだ。おまえになんか何もわからないだろう」と応えたが、関勝にはそれも不思議でならなかった。
 この夜、偵察兵が関勝のところに来て、ひげもじゃの将軍が一騎だけで陣地を訪ねてきて関勝に会いたがっていると報告してきた。関勝はすぐにその将軍を連れてこさせて幕営で面会した。偵察兵を下がらせて二人だけになると、その将軍は自分は呼延灼だと名乗った。呼延灼はいまは梁山泊の仲間に加わっているとはいえ、かつては関勝と同じように梁山泊討伐軍を率いたことのある朝廷の将軍だった。この呼延灼が、今朝の戦いで宋江が秦明と林冲を引き下がらせたのは、宋江が関勝の身を案じたからだと説明した。「というのも、宋江自身は朝廷に帰順したいと思っているからです。しかし、他の連中にいうことを聞かせるのは大変なことです。そこで今回は宋江とわたしで密かに話し合い、一同を帰順させる方法を考えました。明日の夜、わたしと将軍で間道から梁山泊の陣地を攻め、林冲たちを生け捕りにしてしまうのです。こうすればお互いに勲功が立てられるというものです」
 この話を信じた関勝は、翌日の夜に間道から直接梁山泊軍の陣地に攻め込む計画を立て、宣贊と郝思文に二手に分かれてそれを援護するように命じた。月明かりに照らされたその夜、関勝は五百の兵だけを率いて呼延灼の案内で間道を進み、宣贊と郝思文は別な方角から梁山泊の陣地を目指した。しばらく行ったとき関勝たちの前に梁山泊の斥候兵たちが現れ、「宋江どのの命令でお迎えにまいりました」といった。間もなく呼延灼が馬を止め、槍で遠くにある赤い明かりを指し示し、「あれが宋江のいる中軍です」と説明した。そこで関勝たちは兵を率いて一気に宋江の中軍へ押し掛けていった。ところが、赤い明かりのところまで行ってもそこには誰もいなかった。びっくりした関勝は呼延灼を呼んだが、すでに呼延灼の姿も消えていた。このときになって関勝は呼延灼にだまされたことを覚り、慌てて逃げ出した。が、ときすでに遅く、あたりに潜んでいた梁山泊の兵たちに生け捕りにされてしまった。同じころ、宣贊と郝思文も生け捕りにされ、三人とも梁山泊の忠義堂に護送された。ところが、宋江を始め梁山泊の頭領たちは生け捕られた三人を殺すどころかしきりに無礼を詫び、三人が梁山泊入りすることを勧めた。関勝は梁山泊の頭領たちがみな義心に厚いのに感動し、宋江らのすすめに従い、宣贊と郝思文を率いて梁山泊入りすることになった。
梁山泊入山後の活躍
■騎兵軍の五虎将を率いて縦横無尽に活躍する
宣和元年 冬、梁山泊軍として北京攻撃に加わる。関勝、宣贊、郝思文は朝廷から派遣されたときと同じ兵を率いて、先鋒となって北京に攻め寄せた(第64回)。
宣和2年 正月の北京攻撃において、関勝、宣贊、郝思文は騎兵軍に編入された(第66回)。

梁山泊討伐軍の指揮官に任命された凌州の将・単廷珪と魏定国を討伐するため、関勝、宣贊、郝思文が五千の兵を率いて凌州に攻め寄せた。

3月、東平府・東昌府攻撃で、関勝、宣贊、郝思文は盧俊義麾下の軍に編入され、東昌府を攻めた(第69回)。この戦いで雷横と朱仝が敵将・張清の石つぶてを受けて倒れたのを見た関勝は陣地から飛び出して二人を救出した(第70回)。
宣和3年 正月。宋江が李逵たちと一緒に東京に灯篭見物に行く。関勝たち五虎将は呉用の命令で後から東京を訪れ、東京で捕まりそうになった宋江を救出し、梁山泊へ連れ帰る(第72回)。この直後、燕青と一緒に後から戻ってきた李逵が誤解から、宋江を大斧で殺そうとした。関勝たち五虎将を慌ててこれを遮り、李逵を忠義堂から引きずり下ろした(第73回)。

4月。朝廷が梁山泊を招安するための使者を派遣するという情報が入り、宋江が大いに喜ぶ。しかし、関勝は林冲や徐寧とともに不信感を表した(第75回)。

夏。童貫率いる梁山泊討伐軍と戦う。梁山泊軍は九宮八卦の陣を敷き、関勝は大将として東門に位置する一隊を率いた(第76回)。

秋、高俅率いる梁山泊討伐軍と戦う。最初の戦いで関勝は秦明とともに敵将・韓存保(かんぞんほう)を生け捕りにするのに貢献(第79回)。

11月、高俅が海鰍船数百隻を率いて梁山泊に攻め寄せる。関勝は陸路を受け持つ盧俊義麾下の軍に編入され、敵の陸軍を追い払う(第80回)。
宣和4年 2月。梁山泊が正式に朝廷に帰順。

4月。遼国戦争が起こり、関勝は宋軍の正将として出征。

檀州城攻撃。関勝は張清たちとともに敵の援軍を急襲し、打ち破る(第83回)。

檀州攻略後、宋軍は進軍する兵を二隊に分ける。関勝は盧俊義麾下の軍に編入される(第84回)。

幽州城攻略戦。関勝は左軍を率い、敵の伏兵と戦う(第86回)。

昌平県境での最終決戦。関勝は大将として敵の土星の陣に討ち入る一隊を率いる(第89回)。この戦いで関勝は花栄、張清とともに三重のよろいを着た敵の総大将・兀顔統軍を討ち取る。

田虎討伐戦始まる。宋軍が衛州から蓋州へ向かうときに、関勝は呼延灼、公孫勝とともに衛州城の守備を担当する(第91回)。
(宣和5年) 関勝と呼延灼は昭徳府に至った宋江の命令で潞城県の水軍と合流し、楡社県、大谷県を打ち破る(第99回)。

王慶討伐戦始まる。宋軍が宛州城を包囲したとき、関勝は秦明らとともに宛州の東方に陣を取り、敵の援軍を打ち破る(第105回)。

南豊州での王慶軍との最終決戦。宋軍は九宮八卦の陣を敷き、関勝は大将として東門の一隊を率いる(第109回)。
宣和5年 方臘討伐戦始まる。宋軍は潤州攻略後に兵を三隊に分け、関勝は宋江麾下の軍に編入され、常州、湖州へ向かう(第112回)。

常州攻略戦。関勝を大将とした11名の頭領が騎兵軍を率いて先鋒となる。関勝は敵将・銭振鵬(せんしんほう)を討ち取る、この直後に敵将・高可立(こうかりつ)、張近仁(ちょうきんじん)に攻めたてられ、宣贊、郝思文たち救出される。

蘇州無錫県の戦い。敵方から選ばれた8騎兵と宋軍から選ばれた8騎兵がそれぞれ一騎打ちをすることになり、関勝もこのうちの一騎に選ばれ、敵将・劉贇(りゅうひん)と引き分ける(第113回)。

杭州攻略後、宋軍は再度兵を二隊に分け、関勝は宋江麾下の軍に編入されて睦州へ向かう(第116回)。

睦州での戦い。関勝は敵の魔法使い・鄭魔君を討ち取る(第117回)。

方臘の本拠地清渓県での戦い。関勝は敵にスパイとして侵入していた柴進と戦い、わざと負けたふりをして逃げ帰る(第119回)。

9月、東京に凱旋。関勝は朝廷から官爵を授けられ、北京大名府の兵馬総管に任命される(第119回)。関勝はその職に就くと兵たちの信望を得たが、あるとき酔っぱらって落馬し、これがもとで病死する(第120回)。
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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