小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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梁山泊での順位 |
87位 |
持ち場 |
騎兵軍小彪将兼斥候担当頭領 |
特技 |
槍 |
あだ名 |
小覇王(しょうはおう) |
出身地・前歴 |
桃花山の山賊の第二の頭領 |
あだ名の由来 |
小覇王の覇王は古代の英雄・項羽のこと。自分はそれくらいすごいぞという一種の自己宣伝で、みなからもそう呼ばれた。 |
武芸も弱く女好きなけちくさい好漢 |
周通は地煞星のひとつ地空星が生まれ変わった好漢である。
古くから青州桃花山で山賊をしていた。あるとき、山の麓を通りかかった打虎将の李忠を襲って対戦したが負けてしまい、それからは李忠を第一の頭領として、自分は第二の頭領に治まった。李忠というのもそれほど強くない好漢なので、周通はかなり弱いことになる。性格は女好きで、そのために魯智深に痛い目に会わされたこともある。ただし、魯智深は李忠や周通をまったくどうしようもない小者と考え、真面目に相手にしていない。生まれ持った星のおかげで梁山泊入りしてみたが、活躍できなかったのは仕方ないかもしれない。 |
周通の物語 |
◆魯智深に叩きのめされた山賊の頭領
周通は青州の桃花山で山賊の頭領をしていた。ある年の秋ころ、周通が手下を連れて山を下りていくと麓の道でひとりの武芸者にあった。実はこの武芸者というのは李忠だった。そうとは知らない周通はすぐにも武芸者に襲いかかったが、戦いに負けてしまった。そこで周通は李忠を山寨に招くと山賊の頭領になってくれるように申し込んだ。こうして、李忠が第一の頭領になり、周通は第二の頭領となった。
それから一年近くが過ぎようとしていたころ、周通は桃花村の劉太公という金持ちの娘に目を付け、無理矢理に婿入りしようと企てた。周通は勝手に婿入りの期日を決め、その夜手下を連れて劉太公の屋敷へ乗り込んだ。ところが、劉太公に花嫁の部屋に案内された周通はそこで待ち伏せていたデブの坊主に叩きのめされてしまった。周通は逃げ帰り、李忠が仕返しをするために劉太公の屋敷にやってきた。このとき、李忠はデブの坊主というのがかつて面識のあった魯智深だと気がついた。五大山からの旅の途中で劉太公の屋敷に世話になった魯智深が、劉太公の窮状を聞いて黙っておれず、周通を退治したのである。李忠は再会を大いに喜び、魯智深を山寨に招いて歓待した。周通は、相手が魯智深だとわかるとすぐにも自分の失礼を謝罪し、魯智深に頼まれたので、劉太公の娘との結婚もあきらめた。
李忠と周通は魯智深を数日間も大いにもてなし、山寨の主になってくれと頼んだ。が、魯智深は李忠と周通をけちな小者と考え、一泡吹かせてやろうと、二人が留守の間に山寨の金銀の酒器をたっぷり盗んで逃げ出してしまった。周通は腹を立て、追いかけてやっつけてやろうと主張したが、かなうわけがないと李忠にいわれてあきらめるしかなかった(第5回)。
数年後、桃花山の山賊が呼延灼の名馬「踢雪烏騅(てきせつうすい)」を盗んだことから、青州軍率いる呼延灼が桃花山に攻めてきた(第57回)。このとき、周通は手下を率いて迎え撃った。周通は馬に乗り、槍を構えて呼延灼と一騎打ちを演じたが、相手の強さにまったく歯が立たずに逃げ帰った。このころ魯智深は二竜山で山賊の頭領をしていたので、李忠はすぐにも二竜山に救援を求め、どうにか呼延灼軍を撃退した。この直後、白虎山の毛頭星の孔明が呼延灼に捕らえられたことから、三山と梁山泊が手を結び、孔明を奪い返した。これをきっかけに三山の山賊たちがこぞって梁山泊入りしたので、このときに周通もまた梁山泊入りした(第57回)。
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梁山泊入山後の活躍
◆方臘討伐戦中に独松関で戦死する |
宣和3年 |
夏、童貫率いる朝廷軍と戦う。梁山泊軍は九宮八卦の陣を敷き、周通は西北の門旗のもとに大将・楊志の副将として出陣した(第76回)。 |
宣和4年 |
3月、梁山泊が朝廷に帰順する。
4月ころ、遼国戦争が始まり、周通は宋軍の副将として出征する。
檀州攻略後、宋軍は進軍する兵を二隊に分け、周通は盧俊義麾下に編入された(第84回)。
幽州の戦い。周通は盧俊義らとともに左右が断崖絶壁になった青石峪(せいせきよく)に閉じ込められたが、援軍のおかげでどうにか生き延びた(第86回)。
昌平県境での最終決戦。宋軍は九天玄女の法を用い、周通は敵の金星の陣に討ち入る一隊に加わった(第89回)
田虎討伐戦始まる。 |
(宣和5年) |
蓋州攻略後、宋軍は兵を二隊に分け、周通は盧俊義麾下の軍に編入された(第93回)。
威勝城攻略戦。周通は黄信らとともに北門を奪った(第100回)。
王慶討伐戦始まる。
宛州城攻略戦。周通は関勝らとともに敵城の東方に伏兵を敷き、敵の援軍を撃退した(第105回)。
南豊州での最終決戦。梁山泊軍は九宮八卦の陣を敷き、周通は大将・楊志の副将として西門の一隊を率いた(第109回)。 |
宣和5年 |
方臘討伐戦始まる。
宋軍が敵側の大商人・陳将士の屋敷を襲う。周通は朱仝らとともに屋敷を取り囲み、陳将士一家を皆殺しにした(第111回)。
潤州攻略後、宋軍は陸路の兵を二隊に分け、周通は盧俊義麾下の軍に編入され、宣州、湖州へ向かった(第112回)。
湖州攻略後、盧俊義軍は兵を二隊に分け、周通は盧俊義の指揮下に独松関へ向かった(第114回)。
独松関で戦死する。盧俊義軍が独松関に迫ったとき、周通は欧鵬、鄧飛、李忠とともに険しい山を調べるため偵察に出た。するとふいに、関所から敵将・厲天閏が兵を率いて攻め寄せ、周通は一刀のもとに斬られて戦死した(第115回)。 |
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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