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フランボワイヤン・ワールド
水滸伝の豪傑たち
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。


地暴星
ちぼうせい
鮑旭
ほうきょく
梁山泊での順位 60位
持ち場 歩兵軍将校
特技
あだ名 喪門神(そうもんしん)
出身地・前歴 寇州・枯樹山の山賊の頭領
あだ名の由来
喪門神は死や不幸をつかさどる凶神のこと。物取り強盗が仕事で、むやみやたらと人殺しをするので喪門神と呼ばれた。
李逵と一緒に戦場を駆けめぐった歩兵の豪傑
 鮑旭は地煞星のひとつ地暴星が生まれ変わった好漢である。
 枯樹山で山賊の頭領をしているときに李逵と焦挺に誘われて凌州を襲い、その後梁山泊入りした。李逵が梁山泊に誘った豪傑には軍人肌のエリートは皆無で、みながみな小型李逵のようなどうしようもないならず者で、鮑旭はその代表格といっていい。鮑旭は初対面のときから、梁山泊では何かと問題児扱いされる李逵と昔なじみのように気があったという珍しい奴で、梁山泊入り後も李逵と行動することが多かった。戦場では李逵は鮑旭の他に項充、李袞を従えて活動することが多かった。項充と李袞は牌手(楯使い)なので、李逵と鮑旭がもっぱら人を斬りまくり、項充と李袞が楯を持って両側からそれを守るというのがこのチームの特徴だった。とはいえ、暴れることだけが取り柄なので、鮑旭は戦場以外で活躍することはなかった。
鮑旭の物語
◆李逵、焦挺に誘われて凌州を襲って梁山泊入りする

 鮑旭は枯樹山の山賊の頭領で、六七百人の手下を率いて暴れ回っていた。そんなあるとき梁山泊の李逵と焦挺という豪傑が訪ねてきた(第67回)。つい最近、凌州の将軍・単廷珪と魏定国が朝廷から梁山泊討伐軍の司令官に任命された。李逵と焦挺はこの2人の将軍を殺そうとしており、鮑旭を仲間に加えるためにやってきたのだった。鮑旭は喜んで李逵たちをもてなしたが、このときから鮑旭と李逵は昔なじみのように気があった。李逵も嬉しくなり、一緒に凌州を攻めた後は梁山泊に入るように勧めた。すると、こんな話をしている最中に鮑旭の手下の者が「護送車を率いた官軍の兵たちが山の方にやって来る」と報告に来た。鮑旭、李逵、焦挺はてっきり官軍が攻めてきたものと思い、すぐにも枯樹山の山賊を率いて迎え打った。戦いになって間もなく、鮑旭が部隊を率いる隊長を斬り殺すと敵の兵たちはさっさと逃げ出した。このとき、李逵が護送車を見ると驚くことにその中にいたのは宣贊とカク思文だった。宣贊とカク思文は凌州で単廷珪、魏定国と戦ったが、敵の策略で生け捕りにされ、東京へ護送されるところだったという。そこで、鮑旭ら五人の好漢は古樹山の山賊たちも率いてすぐにも凌州へ向かった。このころ凌州ではすでに単廷珪が梁山泊の仲間となっており、残るは魏定国一人という状況だった。鮑旭一行が凌州に着いたとき魏定国は城外で戦っていたので、鮑旭たちはこれ幸いとばかり城内へ討ち入り、あちこちに火を放ち、倉庫の金銭糧食を略奪した。それから間もなく魏定国が投降したのちに梁山泊入りして戦争が終わり、鮑旭は李逵に従って梁山泊を訪ね、正式に梁山泊入りした。
梁山泊入山後の活躍
◆李逵チームの一員として活躍した鮑旭
宣和3年 夏、童貫率いる梁山泊討伐軍と戦う。梁山泊軍は九宮八卦の陣を敷き、鮑旭は李逵、項充、李袞とともに歩兵を率い、遊軍としてあちこち駆け回って敵を斬りまくった(第77回)。
宣和4年 2月、梁山泊が朝廷に帰順。

4月ころ、遼国戦争が始まり、鮑旭は宋軍の副将として出征する。

檀州城攻略戦。鮑旭は李逵、樊瑞、項充、李袞とともに敵が城外に出てくるのを防ぎ、凌振が号砲を撃つのを手助けする(第83回)。

檀州攻略後に宋軍は進軍する兵を二隊に分ける。鮑旭は宋江麾下の軍に編入される(第84回)。

薊州攻略後、遼国から梁山泊を招安したいという申し出があり、宋江が遼国に寝返ったと見せる作戦が採られる。鮑旭ら十数名の将が宋江とともに遼国の文安県城に赴き、城を落とすのに成功する(第85回)。

盧俊義が12名の頭領と一緒に青石峪という谷で動けなくなる。鮑旭は李逵、項充、李袞らと救援に出かけ谷の入口にいた遼軍をけちらした(第86回)。

昌平県境での最初の戦い。鮑旭は樊瑞、李逵、項充、李袞とともに牌手(楯の兵)を率いて敵陣に突入したが、奮戦及ばず逃げ出した(第88回)。

昌平県境での最終決戦。宋軍は九天玄女の陣を敷き、鮑旭は李逵チームとともに牌手を引き連れ、火をつけた雷車を守って敵の中軍に突入する(第89回)。

田虎討伐戦始まる。鮑旭は他の歩兵軍頭領とともに歩兵を率いて蓋州陵川城を攻め落とす(第91回)。敵の副将・耿恭(こうきょう)が寝返ると鮑旭は李逵らと一緒に耿恭配下の敵兵に扮し、高平県城に侵入して攻め落とす。
(宣和5年) 蓋州城攻略後、宋軍は兵を2隊に分ける。鮑旭は宋江麾下の軍に編入される(第93回)。

昭徳州の関所・壷関の戦い。鮑旭は李逵チームとともに投げ槍と楯の兵を引き連れて大暴れし、関所を落とすのに貢献(第94回)。

昭徳城下の戦い。鮑旭たち李逵チームは敵の魔法使い・喬道清が妖術を使って狂風を巻き起こしたために、逃げ出すことができなくなって生け捕りにされる(第95回)。後に宋軍が昭徳城を落としたときに解放される(第97回)。

宋江軍が銅鞮山の田孤軍を取り囲む。鮑旭は魯智深、李逵チームとともに標鎗、団牌、飛刀の兵を率いて大暴れする(第100回)。

王慶討伐戦始まる。山南城の戦い。鮑旭は李逵チームや魯智深らとともに水軍の操る兵糧船に潜み、敵が兵糧船を捕らえて城内に引き込もうとしたときに一斉に飛び出して敵城を混乱させる(第106回)。

荊南州の戦い。鮑旭は李逵チームや魯智深らと敵基地のある紀山を背後から不意打ちして攻略する(第107回)。
宣和5年 方臘討伐戦が始まり、宋軍が敵側の大商人・陳将士の屋敷を襲う。鮑旭は魯智深、武将、李逵らと屋敷に討ち入って大暴れする(第111回)。その後、宋軍は陳将士の兵糧船を装って潤州城に侵入する作戦をとり、鮑旭は項充、李袞らと第一船団の船に護衛として乗り込んだ(第111回)。

潤州攻略後に宋軍が兵を3隊に分ける。鮑旭は宋江麾下の軍に編入され、常州、蘇州へ向かう(第112回)。

常州城攻略戦。鮑旭を含む李逵チームが五百の兵を率いて敵城の偵察に出て、鮑旭は敵将・張近仁を討ち取る(第112回)。

常州攻略後、鮑旭を含む李逵チームは宋軍の先頭に立って無錫県城を攻撃し、あっという間に城を落とす(第113回)。

蘇州城攻略戦。鮑旭を含む李逵チームは李俊らとともに行動し、敵の武具運搬船を装って蘇州城に侵入、縦横無尽に敵兵を斬りまくる。

杭州城攻略戦中に宋江が張順の供養をする。この間に鮑旭を含む李逵チームは偵察に出て、宋江を捕らえようとしていた敵兵の大半を斬り殺す(第114回)。

盧俊義軍が杭州の関所・独松関を落とす。鮑旭ら李逵チームが兵を率いて盧俊義軍を迎えに行く。◎杭州城で鮑旭は戦死する。
 その前夜、鮑旭たち李逵チームのメンバーは酒盛りをした。この席上、「おれは今日、宋江兄貴に明日は絶対に敵将・石宝を討ち取ると約束したんだ。だからみんなも頑張ってくれ」と李逵がいうと鮑旭は、「宋江兄貴は、今日も明日もいつだって騎兵にばかり頼っている。いまわれわれは誓い合おう。明日は何としても手強い敵将・石宝を討ち取り、歩兵の力を見せつけてやるんだ」といった。翌日、鮑旭たち李逵チームは杭州城に攻め寄せ、鮑旭は敵将・廉明を討ち取った。このとき、城壁上から丸太や石が飛ばされたので宋江は慌てて軍を後退させたが、鮑旭だけはすでに敵城に飛び込んでいた。ここに突然敵将・石宝が現れ横あいから斬りつけたので、鮑旭は真っ二つにされて戦死した(第115回)。
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 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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